組織開発をわかりやすく説明する②

「組織開発」という言葉を説明する際、一般に知られている「人材開発」という言葉との対比で説明するのがわかりやすいかもしれません。

「人材開発」では、組織(会社)を構成するメンバー(社員)ひとりひとりを対象として、各メンバーにアプローチします。具体的には、研修やOJTですね。これは多くの企業ですでに実施されているのではないでしょうか。しかし、「メンバーひとりひとりに人材開発を実施して、各自の知識やスキルが向上しても、組織全体では成果が出ない」ということがよくあります。

一方、「組織開発」では、組織全体を対象として、メンバーとメンバーの間にアプローチします。「メンバーとメンバーの間」というのは何かというと、関係性/組織風土/共通の目標/コミュニケーション等のことを指します。「組織開発」では、メンバーとメンバーの間にある関係性/組織風土/共通の目標/コミュニケーション等に働きかけることで、組織全体を活性化させ、組織全体で成果が出せる、そんな組織に作り変えて行きます。

まとめると、以下のようになります。

人材開発:メンバーひとりひとりが対象
→研修やOJTでメンバーひとりひとりの知識やスキルを向上させる

組織開発:組織全体(メンバーとメンバーの間)が対象
→関係性/組織風土/共通の目標/コミュニケーション等に働きかけて、組織全体を活性化させ、組織全体で成果を出す

社員研修等を積極的に実施して、社員ひとりひとりの知識やスキルは向上しているはずなのに、それが会社全体の成果に結びついていないような気がするといった場合、組織開発によるアプローチが必要かもしれません。

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