事業再構築補助金、第3回公募からの主な変更点

7月29日(金)18時、事業再構築補助金 第3回公募の公募要領が公表されました。(→事業再構築補助金ホームページ)第3回公募からの主な変更点は以下の通りです。

(1)最低賃金枠の創設
 業況が厳しく(売上30%以上減少)、最低賃金近傍で雇用している従業員が一定割合(10%)以上の事業者について、補助率を3/4に引き上げ、他の枠に比べて採択率を優遇する。 ※ただし、補助上限額最大1,500万円。

(2)通常枠の補助上限額の見直し
 最低賃金の引上げの負担が大きい従業員数の多い事業者に配慮するため、補助上限額が従業員数に連動。
   従業員数20人以下:補助上限額100万円〜4,000万円
   従業員数21〜50人:補助上限額100万円〜6,000万円
   従業員数51人以上:補助上限額100万円〜8,000万円
    ※ただし、6,000万円を超える部分の補助率は1/2。

(3)大規模賃金引上枠の創設
 従業員数が101人以上の場合、補助上限を最大1億円とする。 ※ただし、事業場内最低賃金及び従業員数の引上げ要件あり。

(4)売上高10%減少要件の対象期間の変更
 売上高10%減少要件の対象期間を「2020年10月以降」から「2020年4月以降」に変更。 ※ただし、2020年9月以前を対象月とした場合、2020年10月以降売上高が5%以上減少していることを条件とする。

(5)売上高減少要件とは別に付加価値額減少要件を追加
 売上高は増加しているものの利益が圧迫され、業況が厳しい事業者を対象とするため、売上高10%減少要件は、付加価値額の減少でも要件を満たすこととする。

(6)新規性判定基準を変更
 本補助金を活用し、新たに取り組む事業の「新規性」の判定において、「過去に製造等した実績がない」を「コロナ前に製造等した実績がない」に改める。

第1回公募、第2回公募の結果を踏まえて、いくつか条件を緩和し、これまで使いづらかったところを改善しようとした意図が読み取れますね。枠が増えたことでさらに難解になってしまった感もありますが・・・第3回公募からはなくなると言われていた「緊急事態宣言特別枠」や「事前着手申請」は継続されています。

第3回公募の〆切は9月21日(金)です。一ヶ月半ほどありますので、認定経営革新等支援機関と協力して、完成度の高い事業計画書を作っていきましょう!

KOKコンサルティングは認定経営革新等支援機関です。(認定支援機関ID:106213000810)
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